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アバンダンコールと接続率

プレディクティブダイヤルの運用において、注目すべきはアバンダンコールと呼ばれるものです。アバンダンコールとはいわゆる「放棄呼」と呼ばれるものです。では放棄呼とは何か。放棄呼とは簡単に言うと“電話を呼び出ししたが、呼出しのキャンセルを行った呼”です。

例えば、1人のアポインターが3件の話番号へ発信、15秒かかって1件に接続された場合、残る2件については電話を切断する必要があるため結果的に“鳴らしただけ”となります。これが放棄呼となります。

プレディクティブダイヤルにおいて放棄呼はなるべく少なくあるのが理想と呼べます。しかしながら発信先に人がいるかどうかは発信先が電話呼び出しに応答することでしか分かりません。よって、プレディクティブダイヤルでは、放棄呼の種類に着目する必要があります。

放棄呼の種類とは何か?放棄呼には大きく分けて2種類の放棄呼があります。1つ目は電話呼び出しをしたが、応答がなく相手がいたかどうか分からない。2つ目は電話呼び出しをし、相手が電話に応答したが先に電話応答があった人を優先した為電話を切断した。2種類の放棄呼のうち、特に着目する必要があるのは2つ目の放棄呼です。相手が応答したにも関わらず電話を切った、となると応答した相手はイタズラ電話だと勘違いします。また、1つ目の放棄呼であれば相手が留守である可能性もあり、接続までの平均秒数がどの程度で放棄呼となったかを把握する必要があります。

では放棄呼をゼロにするためにはどうすれば良いか。一人一軒ずつの発信であれば、すなわちプレディクティブでなければ放棄呼はゼロになります。しかしながら、それを行うとコールの時間当たりの接続率が下がります。

これを踏まえて、放棄呼の種類がどちらのものであるかを見極めながらプレディクティブダイヤルを行う必要があります。仮に1つ目の種類の放棄呼が出ている場合は極端に短い接続待ち時間でなければ留守である可能性が高いため2つ目の種類の放棄呼が出ないように注意しながらプレディクティブを行うなどの運用が求められます。

また、応答するアポインターが多ければ多いほど放棄呼は少なくなる(応答できる人がプレディクティブの発信数に対応できる)ので、アポインターを増やして放棄呼を少なくする、といった運用もプレディクティブダイヤルの運用においては検討すべきものになります。

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